東京科学大学附属科学技術高校の生徒が韓国科学アカデミー科学フェア2025でベストリサーチ賞を受賞

2025年8月6日 公開

7月1日から4日にかけて韓国・釜山で行われた「韓国科学アカデミー科学フェア(Korea Science Academy Science Fair、以下KSASF)2025」で、東京科学大学附属科学技術高等学校(以下、附属高校)の生徒2人のチームがベストリサーチ賞を受賞しました。

KSASFは、韓国科学技術院(KAIST)の附属高校である韓国科学アカデミー(Korea Science Academy of KAIST)で2年ごとに開催される、理数系・科学技術系の高校生が参加する国際大会です。2025年大会は17の国と地域 から28校の代表が集まりました。

附属高校からは、茅野優輝さん(科学・技術科 機械システム分野3年)と岩本敦斗さん(科学・技術科 情報システム分野2年)が参加し、英語によるポスター発表と口頭発表を行いました。

ベストリサーチ賞を受賞した岩本さん(左から2人目)、茅野さん(同3人目)。左端は附属高校の梶原将校長、右端は同校の東隼人教諭。

飛行実験でしか再現できない現象を探求

今回発表した研究テーマは「Study on the Circular Motion Convergence of CanSat During Descent Based on Flight Experiments」(降下中の缶サットにおける周回運動の収束現象に関する飛行試験に基づく探求)です。2人の所属する附属高校公認クラブ活動の科学部では、ジュース缶サイズ模擬人工衛星"缶サット"を用いて、機体の設計・製作から飛行試験まで行い、研究活動を続けています。今大会では、2015年に発見した、やっかいな缶サットの振り回し運動を収束させる興味深い現象を取り上げ、26回の飛行試験によるセンサデータを解析して得た成果を発表しました。

海外の生徒に対してポスター発表を行う茅野さんと岩本さん
口頭による研究発表の様子

茅野さんと岩本さんのコメント

10年間の研究内容を英語で、しかも15分という短い時間で発表することに苦戦しましたが、参加各国の友人と話し合えた機会はかけがえのない経験でした。学校にある専門の設備や友達・先輩の助言に恵まれ、26回の飛行実験には外部団体のご協力もいただけて、この研究活動を続けることができました。ご支援に感謝するとともに、今回の発表で得た経験をこれからの活動に活かし、後輩に受け継いでいきたいと思います。

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