ドイツ連邦共和国シュタインマイヤー大統領がScience Tokyoを訪問

2025年6月20日 公開

6月19日、ドイツ連邦共和国のフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー大統領が、日本公式訪問の一環として、東京科学大学(Science Tokyo)大岡山キャンパスを訪問しました。シュタインマイヤー大統領にとって2022年以来の来日となる今回の訪問において、Science Tokyoは日本国内で唯一訪問した大学であり、ドイツとの強固な関係性と国際的な存在感が改めて示される機会となりました。

ドイツ代表団を迎えるScience Tokyo

シュタインマイヤー大統領が率いるドイツ代表団には、ドロテー・ベア研究・技術・宇宙担当大臣をはじめ、研究機関、文化団体、企業の代表者など、様々な分野から構成される著名なメンバーが同行しました。その中には、Science Tokyoと最近戦略的パートナーシップ協定を締結したアーヘン工科大学のウルリッヒ・リューディガー学長も含まれていました。

左からリューディガー学長、シュタインマイヤー大統領、大竹理事長

Science Tokyoからは、大竹尚登理事長および田中雄二郎学長がシュタインマイヤー大統領と代表団を迎え、大岡山キャンパスを案内しました。キャンパス案内では、Science Tokyoの教育理念や先端的な研究活動について紹介するとともに、アーヘン工科大学をはじめとするドイツとの協力関係の深化についても説明が行われました。

訪問の中では、Science Tokyoのグローバルイノベーションに向けた取り組みを紹介する研究デモンストレーションも行われました。まず、副学長(研究戦略・研究企画支援担当)であり工学院 電気電子系の阪口啓教授が「ハイブリッド自動・遠隔運転のためのスマートモビリティ・デジタルツイン」に関する先進的な研究を紹介しました。シュタインマイヤー大統領は深い関心を示し、積極的に質問する姿を見せられました。

阪口副学長(中央)の研究内容の説明を受けるシュタインマイヤー大統領

続いて、シュタインマイヤー大統領はノーベル生理学・医学賞を受賞した総合研究院の大隅良典栄誉教授と面会しました。大隅栄誉教授のオートファジーに関する研究がいまなお世界中の生命科学に大きな影響を与えていることについて、意見が交わされました。

大隅栄誉教授(右)のオートファジーに関する研究に耳を傾ける訪問団

最後には、ロボティクス分野の最新研究の紹介が行われました。工学院 機械系の遠藤玄教授とその研究チームは、自律移動型ロボットの研究成果を披露し、シュタインマイヤー大統領が実際にコントローラーを手に取ってローラースケート型ロボットを操作する場面もありました。代表団とScience Tokyo関係者の双方にとって、技術革新と国際交流の雰囲気を象徴する印象的なひとときとなりました。

遠藤教授とその研究チームによる研究紹介

また、大岡山キャンパスの象徴でもあるウッドデッキでは、留学中のドイツ人学生たちとシュタインマイヤー大統領が和やかに会話を交わす場面も見られました。学生たちはScience Tokyoでの学びや文化体験について語り、大統領との記念撮影を楽しむなど、思い出に残る貴重な交流の時間となりました。

ウッドデッキでドイツ人留学生と談笑するシュタインマイヤー大統領

Science Tokyoは、このたびシュタインマイヤー大統領並びにドイツ代表団をお迎えできたことを大変光栄に思います。今後もドイツとの学術・文化的連携をさらに深めていきます。

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